大阪万博 パビリオン紹介 その10

 



 EXPO2025 大阪・関西万博で訪れたパビリオンの感想です。

 ネタバレ含むので、まっさらな気持ちでパビリオンを訪れたい方は、そっとページを閉じてくださいm(__)m
地獄の初日と天国の二日目の記事もよろしかったらお読みください。
 パビリオン紹介その1はこちら。その2はこちら。その3はこちら。その4はこちら。その5はこちら。 その6はこちら。その7はこちら。その8はこちら。その9はこちら



 ネパール館 見学時間目安30分
 展示もフードもお土産も盛りだくさん

 万博が始まってもずっと閉館のままだったパビリオン。開会98日目にようやくオープンした最後のパビリオン。
 時間をかけただけあって、盛りだくさん。中庭を囲うようにな二階建ての建物の二階が展示室、一階がフードコート。7つのレストランが入っていてメニューが豊富。たぶんパビリオン一ではないだろうか。また、お土産ショップも数店あるという充実っぷり。
 展示はヒマラヤ山脈で採れた水晶や仏像、曼荼羅など、なんか見ていると御利益がありそう。思わず拝みたくなってしまう。
 展示を見るだけなら20分ぐらいだけど、お土産屋を見て回ったり、ネパール料理を楽しんだりしていると1時間は軽く超えてしまうと思う。
有間的オススメ度★★★★



 チェコ館 見学時間目安30分
 ボヘミアンガラスと近代アート

 フランス館とは違った形で、こちらも美術館のようなパビリオンだった。チェコの伝統工芸ボヘミアン・クリスタルガラスで覆われた外壁。その中をらせん状に上っていきます。壁には近代アートのイラストが描かれてたり、作品がかざってあったりします。歩きながら建物とアートを楽しめる作り。
 他にはボヘミアンガラスのオブジェや、チェコのゲームなどの展示。屋上にはレストランが。ビールだけでも楽しめます。ビールを手に、屋上から大屋根リングを眺めるのは幸福のひととき。とてもいい眺めです。夜だと噴水ショーやドローンショー、花火などを見るのに絶好の位置。
 帰りは建物の内部を降りていきます。内部はコンサート会場になっていて、タイミングが良ければ生演奏を聴くことができます。演奏がないときは、映像がずっと流れています。
有間的オススメ度★★★★★




 Better Co-Being  見学時間目安30分
 壁も天井もない屋外型パビリオン

 来場者はエコーブという銀色の石のようなものを持ち、それに連動するアプリをスマホに入れてスタートします。
 エコーブは進む方向や、胸に近づけると振動したりします。また、アプリでは興味を持つものや大切だと思うものを選び、その選択によりその後の体験が変ります。
 グループで一緒に3つのエリアを回ります。
 最初のエリアは何十本もの赤い糸が垂れ下がり、中央にイス、宙に文字が浮いています。糸と文字によるネットワークは、まさに人々が抱える様々な感情や思考が交わる「共鳴」を可視化していのだそう。テーマは人と人の共鳴。
 次のエリアは「声」の展示。地面から様々な言語で「9、8、7……、1」というカウントダウンが次々と鳴り響いてきます。「0」がないことが重要なんだそう。人と世界の共鳴がテーマ。
 3つめは人と未来の共鳴がテーマ。ワイヤーで吊されたクリスタルがキラキラと輝いています。人工の雨を降らせ、天気がいいと虹が見えます。虹が見えたのですが、うまく動画に撮れず……。夜はまた違った美しさがあり、昼と夜と両方見てきました。ぜひ、その美しさを見てみてください。
 最後に大きな球体を囲んで一緒に巡ったグループ同士の共鳴。エコーブに記された結果によって、球体の色が変るそう。お土産をいただきました。なにをいただいたかは動画でどうぞ(^^)
有間的オススメ度★★★★★★




 アゼルバイジャン館 見学時間目安30分
 美しい建物に引き寄せられる

 真っ白で幾何学的な建物が特徴のパビリオン。大きなアーチと、回る女神像の組み合わせがあまりに美しく、通りすがる人たちが写真を撮り始める。展示に興味があると言うよりも、この建物のなに入ってみたいという気持ちで列に並んでしまいます。並びながら美しい女神像を眺めていると、あっという間に時間が経ってしまった。その美しさをぜひ動画でご覧ください。
 展示は映像と、工芸品など。最初の映像が没入感があり美しく、期待が膨らむのですが、ほぼこれだけ。次の工芸品などの展示は小さな部屋一つのみ。外観にお金と時間かけすぎた? でも、内側から写真や動画を撮れたので結構満足。カフェがあり、けっこう穴場かも(存在がわかりにくい)。しかもカフェはパビリオンとは入口が別なので、カフェだけ利用も可。
有間的オススメ度★★★★★ 



 マルタ館 見学時間目安30分
 地中海に浮かぶ小さな島国

 20年ほど前にマルタ共和国に一ヶ月ほどいたことがあるんです。なので、マルタの歴史とか島の特徴とかは知っていました。が、クイズに間違いました。「マルタに生息している人口よりも多い動物はなーんだ?」正解は猫。マルタ人はウサギの肉をよく食べ、また野生のウサギを狩ったりするのでウサギかと思ったのですが。テヘ(*^_^*)
 ちなみに隣接するレストランではマルタ名物ウサギのパスタが食べられますよ。レストランはパビリオンに入らなくても利用できます。列が別なので注意。
 展示の目玉はマルタの甲冑と日本の鎧。この鎧は福沢諭吉がマルタ島に訪れた時、友好の証として送ったもので、160年以上たって日本に里帰りしました。万博が終わった後は京都で修復してからマルタに戻るそうです。
 そのほかマルタに関する展示と、最後はマルタの歴史と文化の映像があります。
有間的オススメ度★★★★




 トルクメニスタン館 見学時間目安30分
 秘密のベールに包まれた独裁国家に触れる

 独裁国家の空気が堪能できると噂になっていたトルクメニスタン。ビザがないと入国できない。そのビザはトルクメニスタンからの招待がないと取れない。つまり一般人が訪れるのは不可能な国。
 入館すると正面に現役大統領のセルダル・ベルディムハメドフ氏の写真がドーン!
 最初の部屋は壁と床に映像が流れ、トルクメニスタンの文化を知ることができます。トルクメニスタンの国犬、アラバイ犬推しです。あと、馬が重宝されています。
 映像を見終わると二階へ。そこには書籍や絨毯、民族衣装、食品、教育など、現地の品の紹介がありました。なかなか知ることができない国に触れられるのは貴重な機会です。こういうところが万博の醍醐味ですね。
 3階にはレストランがあり、本場のトルクメニスタン料理が食べられるそうですが、19時に行った時にはもう閉店していました。残念。食べてみたかったなぁ。
有間的オススメ度★★★★★




 インドネシア館 見学時間目安40分
 パビリオンに入る前から最高だった

「最後尾はあちら~、予約なし、ススンデススンデ、外暑い、中涼しい♪」など、明るくて楽しいスタッフさんたちがパフォーマンスしながら交通整理。並んでいる人も通りすがりのひとも思わず笑顔。30分ほど並んだけれど退屈しなかった。リング下で待てるのもありがたい。
 まずはインドネシアの森を散策。まるで植物園のようで癒やされる。インドネシアを代表する動物たちが、デフォルメされていてかわいい。
 インドネシアの新しい首都、カリマンタン島に建設されている「ヌサンタラ(Nusantara)」の模型を見ることもできます。2045年の完成を目指しているのだそう。
 没入感がすごいインドネシアの風景映像もあり。
 インドネシアの工芸品などを眺めながら上へ登っていくと、最後は文化や自然を紹介する約10分ほどの映像。一度に100人ぐらいはいる映画館のようなつくりで、座って観ることができます。
 最後にはショップとカフェもあり、かなり充実したパビリオンでした。
有間的オススメ度★★★★★★★★



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